旅行予約サイトやSNSの投稿を精査すると、伊豆ぐらんぱる公園に対する評価は大きく二極化しています。大手旅行ポータルサイトの集計データでは総合評価4.1〜4.3点(5点満点中)と高水準を維持しているものの、低評価を付けたユーザーの不満点には明確な共通項が存在します。その最たるものが「子ども向け遊具ばかりで大人は退屈」「入場料のほかに個別アトラクション代がかさむ」という声です。
現地取材と利用者の行動様式を分析すると、この評価の乖離は「事前の期待値と利用目的のミスマッチ」に起因していることが浮き彫りになります。同園を一般的な都市型テーマパーク(パスポート1枚ですべての大型ライドに乗れる施設)と想定して訪れた層は、現地での追加出費に心理的抵抗を抱きやすい傾向にあります。一方で、伊豆の大自然を借景にした開放的な空間で体を動かし、夕方以降は別世界へと変貌する光の演出を楽しむ「アクティビティ型リゾート」として捉えた層からは、極めて高い支持を獲得しています。
実際に20代〜30代のカップルや友人グループの動向を観察すると、往復400メートルのワイヤーロープを滑走するジップラインや、巨大な球体に入って水上を歩くウォーターバルーンなど、日常では味わえないスリルを共有できる体験に歓声を上げています。童心に帰って体を動かすことを肯定できる大人にとって、同園は退屈どころか時間を忘れて没頭できるプレイグラウンドとして機能しています。