実際に鹿児島県内の旅館や飲食店、あるいは地域の交流の場でこの言葉をかけられた際、どのように対応すればよいのでしょうか。ここでは「おじゃったもんせ」の使い方と返事の実践的なマナーを整理しました。
迎える側の使い方(ホスト・店主側)
基本的には、来客が敷居をまたいで入ってきた瞬間に「おじゃったもんせー(いらっしゃいませ)」と語尾を少し柔らかく伸ばして声をかけます。さらに歓迎の度合いを強めたい場面では、前に「よう(よく)」を添えて「よう、おじゃったもんせ(よくぞお越しくださいました)」と表現するのが、古くからの薩摩流のおもてなしです。
迎えられた側の返事(ゲスト・旅行者側)
県外からの旅行者が現地で「おじゃったもんせ」と声をかけられた場合、無理に難しい方言で返す必要はありません。笑顔で「こんにちは」「お世話になります」と返すだけでも十分に好印象ですが、一歩踏み込んで地元の方と距離を縮めたいなら、以下の返答フレーズが役立ちます。
- 「ありがとさげもした」:「ありがとうございます」を意味する丁寧な鹿児島弁。歓迎してくれたことへの感謝を伝える最もスマートな返事です。
- 「おじゃましもんど」:知人の家や個人経営の小さな居酒屋に入る際、「お邪魔しますね」というニュアンスで使われる親しみやすい表現です。
- 「あい、楽しみにして来もした」:「はい、楽しみにして参りました」という意味で、老舗の女将や大将との会話が一気に弾むキラーフレーズです。