1970年代末から1980年代初頭にかけて、集英社が発行する『週刊少年ジャンプ』の誌面は熱血と汗くささが支配していた。そこに彗星のごとく現れたのが江口寿史である。男の娘をヒロインに据えた代表作『ストップ!! ひばりくん!』は、当時の少年漫画の常識を根底から覆すポップでファッショナブルな世界観を展開した。
洗練されたギャグ漫画の金字塔として君臨した本作は、単に笑いを提供するだけでなく、登場人物たちが纏う最新のファッションやサブカルチャーの要素をふんだんに盛り込んでいた。この作品によって、漫画を読むこと自体がおしゃれなカルチャーへと昇華されたと言っても過言ではない。少年誌における美少女表現の表現域を極限まで押し広げた功績は計り知れない。