マウストゥーマウス人工呼吸は古い?2026年最新救命の真相と新常識

マウストゥーマウス人工呼吸は古い?2026年最新救命の真相と新常識

マウストゥーマウス人工呼吸は古い?2026年最新救命の真相と新常識の背景について、最新情報を基に徹底解説します。

人工呼吸を実施する場合であっても、胸骨圧迫のみを行う場合であっても、空気の通り道を正しく理解しておくことは救命処置の基本です。意識を失った人間は全身の筋肉が弛緩するため、舌の付け根が喉の奥に落ち込み(舌根沈下)、気道が完全に塞がれてしまいます。

気道を確保するための国際標準手技が「頭部後屈あご先挙上(とうぶこうくつ・あごさききょじょう)」です。倒れている人の額に片手を当てて頭を後方へ傾けつつ、もう片方の手の人差し指と中指の2本をあご先の骨に当てて持ち上げます。この姿勢を作るだけで、喉の奥の空気の通り道が劇的に開通します。マウストゥーマウス人工呼吸を行う際は、額に当てた手の親指と人差し指で相手の鼻をつまみ、自分の口を大きく開けて相手の口を隙間なく覆い、胸が軽く上がる程度の量(約1秒間)を2回吹き込みます。息を吹き込んでも胸が上がらない場合は、無理に吹き込み続けず、速やかに胸骨圧迫に戻ることが鉄則です。

そして、現場にAED(自動体外式除細動器)が届いた瞬間、最優先で電源を入れます。電源を入れた後は、機械から流れる音声ガイダンスに完全に身を委ねてください。電極パッドを素肌の右胸と左脇腹にしっかり貼り付け、心電図解析中や電気ショックの音声が流れた際は「離れてください!」と全員へ大声で注意を促します。ショックが完了した直後、あるいはショック不要の指示が出た直後も、間髪を入れずに胸骨圧迫を再開します。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。