物理的な場所を探し尽くしても見つからない場合は、記憶を現在から過去へと遡る行動履歴の逆再生を行います。この手法の要点は、「無くした物を探す」のではなく「自分の行動を細部まで再現する」点にあります。
具体的には、確実にその物を持っていた最後のシーンを思い出し、そこから現在に至るまでの動きを足取り通りになぞります。「帰宅して鍵を開けた」「靴を脱いだ」「郵便物を手に取った」「上着を脱いでリビングへ向かった」といった一連の流れを、実際に同じルートを歩きながら再現してください。人間は無意識に「一時置き」をする習性があるため、動線沿いにある下駄箱の上、キッチンカウンター、洗面台の端などに無造作に置かれているケースが多々あります。