テラリアのクロスプレイ真相|SwitchやPc間の接続現状と最新情報

テラリアのクロスプレイ真相|SwitchやPc間の接続現状と最新情報

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これほど世界的な人気を誇るタイトルでありながら、なぜ長年にわたりクロスプラットフォーム通信が実現しなかったのか。そこにはインディー開発からスタートしたタイトル特有の技術的負債と、ゲーム業界の構造的な障壁が深く関係しています。

第一の理由は、「プラットフォーム間におけるコードベースとバージョンの完全同期(Parity)の難しさ」です。テラリアは元々、PC(Steam)向けに開発されたタイトルであり、家庭用ゲーム機版やモバイル版は外部のパートナー企業(Engine Software、Pipeworks Studios、そして現在のDR Studios)が移植を担ってきました。ハードごとに描画エンジンや内部コードの構造が長年異なっており、まずは全ハードのゲーム内挙動やデータ構造を完全に一致させる作業に膨大な歳月を要しました。

第二の障壁は、「各コンソールホルダーが定める厳格なネットワーク規約と審査プロセス」です。任天堂、ソニー・インタラクティブエンタテインメント、マイクロソフトの各社は、自社のオンラインネットワーク(Nintendo Switch Online、PlayStation Network、Xbox Network)のセキュリティやユーザー保護に関して独自の基準を設けています。パッチを適用する際もプラットフォームごとに審査期間のズレが生じるため、あるハードだけ先行してアップデートされ、一時的にバージョン不一致が起きる問題が構造的に避けられませんでした。

第三に、「セーブデータの同期プロトコルとユーザー認証の一元化」が挙げられます。大作オンラインゲームのように専用の外部アカウントシステム(Epic Gamesアカウントやマイクロソフトアカウントなど)を持たないテラリアにとって、各ハードのアカウントを安全に中継・照合するバックエンドサーバーの構築・維持は、インディースタジオにとって莫大なランニングコストと運用リスクを伴う決断となります。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。