Q1:中心温度計(芯温計)を持っていません。生焼けを判定する代わりの方法はありますか?
A1:最も安全な代替法は、モモ肉の最も太い部分に金属製の金串(金串がなければ竹串)を骨に当たるまで深く刺し、5秒数えて素早く引き抜いて、その先端を下唇の下(熱さを敏感に感知できる部位)に当てる方法です。「温かい」ではなく「アツッ」と感じる熱さ(約70℃以上)があれば内部まで熱が通っています。また、抜いた穴から濁った赤い血ではなく、透き通った黄金色の脂混じりの肉汁が湧き出てくることを必ず併せて確認してください。少しでも濁りがあれば、200℃のオーブンで5〜10分追加加熱を行ってください。
Q2:冷凍の丸鶏を購入した場合、解凍にはどれくらいの時間がかかりますか?
A2:常温解凍や電子レンジ解凍は、ドリップ(旨味成分を含む水分)が大量に流出し、表面だけが傷む原因となるため厳禁です。必ず冷蔵庫内で丸1日半から2日間(約36〜48時間)かけてじっくり解凍してください。指でお腹の中を触り、氷の結晶や凍結した骨の硬さが完全に消えている状態まで戻してから下処理へと進みます。
Q3:オーブン天板の底に落ちた肉汁や脂は捨ててしまうべきですか?
A3:絶対に捨ててはいけません。天板に溜まった肉汁は「オル・ド・ジュ(肉焼き汁)」と呼ばれ、最上のソースのベースになります。上澄みの透明な脂をスプーンで取り除いた後、天板に残った焦げ付きと旨味を赤ワインまたは白ワイン少量でこそぎ落としながら小鍋に移し、醤油、みりん、バターを加えて軽く煮詰めるだけで、専門店顔負けの絶品グレービーソースが仕上がります。