デジタル空間における世論の視線も、時代とともに大きく変容しています。SNSやオンライン掲示板、Q&Aサイトに集まるバイク三段シートネットの反応を検証すると、コミュニティによって評価が真っ二つに分断されている実態が浮き彫りになります。
一般の二輪ユーザーやドライバー層からは、「すり抜け時に背もたれが車に接触しそうで怖い」「後ろが見えているのか不安」「暴走族のイメージが強すぎて近寄りがたい」といったネガティブな意見が大多数を占めます。特に住宅街における夜間走行時の排気音とセットで記憶されていることが多く、社会的な風当たりは依然として強いのが現状です。
一方で、旧車愛好家やカスタム愛好者の間では、張り替え職人のステッチ技術やパイピングの精密さ、絶版となった旧車(CBX400F、GS400、HAWK IIなど)との歴史的デザインマッチングに対する「工芸的評価」が存在します。YouTubeやInstagramなどのビジュアルメディアでは、海外のカスタムビルダーが「BOSOZOKU STYLE」として日本の三段シートをアヴァンギャルドなポップアートとして称賛する現象も起きており、サブカルチャーの輸出としての側面も帯び始めています。