ネット上の移籍情報やファンの噂話でありがちな誤解が、「3Aで160km/hを投げていれば日本でも無双できる」という球速至上主義です。しかし、近年のNPBデータ分析はこの俗説を真っ向から否定しています。
日本の打者はコンタクト能力が高く、ファウルで粘る技術に長けています。MLBや3Aのような「3打席連続三振かホームランか」という大味なアプローチではなく、ボール球を見極めて甘い球を狙い打つため、ストライクゾーンの四隅に投げ分ける制球力のない剛腕は球数を球数制限まで浪費させられます。
成功したスアレスやゲラに共通しているのは、単に球が速いだけでなく「手元で沈む変化(シンカー系・ツーシーム)」を持っている点です。特に甲子園の広い外野と高いフェンスを味方につけるには、フライではなく内野ゴロを打たせることが最も失点リスクを低減させます。ジェレミー・ビーズリー 成績が安定している最大の要因も、ストライクゾーン内で勝負できるコマンド能力とゴロ誘導率の高さにあります。