「とにかく皮がパリパリ。何本でもいける」。そう語る30代のシステムエンジニアは、週3回ペースで暖簾をくぐるという。新時代の代名詞「伝串」は、余分な脂を落とし、コラーゲンだけを残した独自製法で作られる。甘辛いタレと、塩分ゼロの大豆由来スパイスが絶妙に絡み合う。ビールが進まないわけがない。
名古屋はもともと手羽先や味噌カツなど、濃い味付けの「茶色いグルメ」が愛される土地柄だ。伝串のピラミッド状に積み上げられたビジュアルは、SNSでの映え要素も手伝い、若者世代の心も完全に掌握した。1本50円という価格は、今のインフレ社会において奇跡に近い。