ここで改めて、陣幕親方の偉大な足跡を振り返ります。愛知県新城市出身の親方は、九重部屋から初土俵を踏み、精悍な取り口と粘り強い相撲で最高位・東前頭筆頭まで上り詰めました。土俵上での気迫あふれる相撲ぶりは、昭和から平成初期の相撲ファンを大いに沸かせました。
現役引退後は年寄・陣幕を襲名し、師匠である八角親方(元横綱・北勝海)が興した八角部屋の草創期から部屋付き親方として指導にあたってきました。関取の育成はもちろん、力士たちの礼儀や土俵態度の徹底指導において欠かせない存在です。
日本相撲協会においても審判委員など要職を歴任し、勝負の判定に厳しい眼光を光らせる重責を担ってきました。2026年現在も、その豊富な経験と卓越した見識は大相撲の公正な運営と若手育成に不可欠なものとなっています。