PL教の根幹を理解する上で欠かせないのが、そのユニークな教義です。大正時代に立教された「ひとのみち教団」を母体とし、戦後の1946年に初代教祖・御木徳一の教えを継いだ2代教祖・御木徳近によって「パーフェクトリバティー教団」として再出発しました。PLとは完全な自由(Perfect Liberty)を意味します。
教団の処世訓第1条に掲げられているのが、あまりにも有名な「人生は芸術である」という言葉です。宗教といえば禁欲や苦行を連想しがちだった時代において、自らの個性を最大限に表現し、生活そのものを芸術作品のように創造的に生きるという教えは、戦後復興と高度経済成長に沸く日本人の価値観と見事に合致しました。
特に2代教祖・徳近氏は、大衆の心を掴む卓越したプロデューサーでした。スポーツ、芸術、観光などの世俗的なカルチャーを布教の前面に押し出す戦略を展開します。富田林の広大な敷地にゴルフ場や遊園地、病院、そしてPL学園を次々と設立。甲子園での大活躍や、関西最大級の規模を誇った「PL花火芸術」は、教団の財力と求心力を日本中に誇示する最強の広告塔として機能しました。昭和の全盛期には、芸能界やスポーツ界、政財界にも信奉者が多数存在し、新宗教界のエリート集団として君臨したのです。