当時の店舗現場は、文字通りの野戦病院と化していました。都内幹線道路沿いの大型店舗に勤務していたクルー経験者は、深夜から早朝にかけての異常な熱気を次のように証言しています。
「早朝5時の開店前からドライブスルーに車が並び、モバイルオーダーの受注プリンターから注文票が途切れることなく吐き出され続けました。1回の注文でハッピーセットを上限いっぱいの5セット、10セットと頼まれるお客様が引きも切らず、ストックしていた数千個のおもちゃが昼前には底をついたのです。中身を確認してその場で舌打ちする方や、クルーに『被らないように選んでくれ』と強要する方もいて、精神的に疲弊しました」
SNS上での一般ユーザーの投稿を検証しても、リアルな憤燥が浮き彫りになります。
- 「幼稚園児の娘が楽しみにしていたのに、発売2日目の土曜昼に行ったら完売。おもちゃなしでジュースをすする娘を見て本当にやりきれなかった」
- 「近所のゴミ箱にハッピーセットのナゲットとパンが丸ごと捨てられていて、おもちゃの袋だけが抜き取られていた。いくらなんでも酷すぎる」
- 「メルカリを開いたら、同じアカウントが50個以上のキティを絨毯爆撃のように出品していた。個数制限を徹底しなかった店舗の責任も重い」
子どものための食育とエンターテインメントを掲げてきたハッピーセットが、大人の利欲と承認欲求の道具として消費される光景は、ブランドイメージに少なからず傷を残す結果となりました。