年間数十回のフライトをこなす熟練トラベラーが実践している、検査場通過のルーティンは無駄がありません。レーンに差し掛かる前の数分間で勝負は決まっています。
第一の鉄則は、「ポケットの中身を事前にすべてバッグへ格納する」ことです。スマートフォン、鍵、小銭、財布はもちろん、ポケットティッシュや搭乗券の半券に至るまで、身につけている小物類を並んでいる最中にカバンのファスナー付きポケットに放り込みます。トレーの上で細々としたものを並べる手間を省くだけで、通過後の回収が圧倒的にスムーズになります。
第二の鉄則は、「靴の選定とベルトの事前パッキング」です。くるぶし丈のショートブーツやソールの厚いスニーカーは避け、スリッポンやローカットのフラットシューズを選びます。どうしても金属ベルトを身につけたい場合は、搭乗直前までは着用せず、スーツケースや手提げバッグの取り出しやすい場所に入れておき、保安検査を抜けた後の出発ロビーで装着するのが賢明です。
第三の鉄則は、「手荷物トレーの空間ゾーニング」です。スマートレーンではトレーの使い方が通過速度を左右します。1台目のトレーに「上着、外したベルト、モバイルバッテリーなどの指定電子機器」、2台目のトレーに「手荷物本体」といった具合に整然と配置することで、検査画像の視認性が向上し、X線モニター担当の目視判定がコンマ数秒でクリアされます。