催し物を鑑賞するにあたり、最も気になるのが座席からのステージの見えやすさと音の聴こえ方です。公式施設仕様によると、米子市文化ホールキャパはメインホール全体で定員672席(固定席664席、車椅子スペース8席)となっています。大都市圏の大規模アリーナや2,000席級の大ホールと比べると、舞台と客席の距離が非常にコンパクトに設計されているのが大きな特徴です。
米子市文化ホール座席表を確認すると、客席はワンスロープ形式を採用しており、前列から後列に向かって適度な段差(勾配)が設けられています。これにより、前の座席に座る人の頭部で視界が遮られにくく、最後列となる20列付近からでも演者の表情や細やかな手元の動きを十分に捉えることができます。舞台鑑賞を趣味とする来場者の現地レポートでも「10〜14列目のセンターブロックが音の定位・視界のバランスともに最も優れている」と高く評価されています。
また、同ホールは音響反射板を備えたクラシック音楽主体の設計がなされており、ピアノのリサイタルや室内楽、合唱コンクールにおいて極めて自然でまろやかな残響特性を発揮します。電子音響を大音量で鳴らすロックコンサートでは低音がやや回る傾向があるものの、アコースティック系のライブや演劇公演においては鳥取県内屈指の聴きやすさを提供しています。なお、施設内にはメインホールのほかに、可動席や平土間仕様に対応したイベントホール(約200〜300名規模)も併設されており、市民の展示会や小規模な発表会に重宝されています。