長編みの円が波打つ・丸まる原因を解明!プロが教える増し目の法則と極意

長編みの円が波打つ・丸まる原因を解明!プロが教える増し目の法則と極意

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段数を4段、5段と重ねていくうちに、「円を編んでいたはずなのに、いつの間にか角ばって六角形や多角形になってしまった」という経験を持つ方は多いはずです。これには幾何学的に明確な理由があります。

一般的な規則通りの編み方では、前の段の「増し目(1つの目に2目編み入れた場所)」の直上、あるいは決まった固定位置に次の増し目を重ねて編み入れます。1か所に2つの目が入ると編み地の幅が局所的に広がり、外側へ押し出されるような推進力が働きます。その結果、増し目を行った箇所が頂点となり、円ではなく12角形や6角形の角(カド)が形成されてしまうのです。

この角ばりを防ぎ、長編みの円を丸くする方法として極めて有効なのが「増し目位置の分散(ずらし)」です。

ルールは非常にシンプルで、「平編みの目数が偶数の段(4段目、6段目など)で、最初の増し目位置を半分に分割する」という操作を行います。例えば4段目の「長編み2、増し目1」の規則であれば、段の開始時に「長編み1、増し目1」と編み、その後は「長編み2、増し目1」を反復し、最後に残った長編み1目で帳尻を合わせます。増し目の打点を段ごとにシャッフルして円周上に分散させることで、特定の頂点が突出することなく、コンパスで描いたような滑らかな正円をキープできます。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。