実際のユーザーは修理現場でどのような体験をしているのか。SNS、質問投稿サイト、各種掲示板に寄せられた膨大な体験談を精査すると、公式と街の修理店のそれぞれに生々しい現実が浮かび上がってきます。
Apple正規サービスプロバイダを利用した都内在住の30代男性は次のように語っています。
「愛用していた第7世代のバッテリーが1時間持たなくなり、ビックカメラの修理カウンターを予約して持ち込みました。しかし受付で『店頭に交換用のリファービッシュ在庫がないため、Appleのリペアセンターへ送って診断後の対応になります。在庫が確保できなければそのまま返却される可能性もあります』と説明されました。結局、本体交換で手元に戻るまで約10日間かかりました。外観は新品同様になりましたが、データが完全に消えるため初期設定のやり直しは骨が折れました」。
一方、第6世代を音楽用として使っている40代女性は、街の独立系修理店を選択しました。
「公式ではサポート終了と言われたため、近所の総務省登録修理業者へ相談しました。事前に電話で『iPod touchのハンダ作業ができるスタッフが本日出勤しているか』を確認してから来店。作業時間は約90分、費用は8,800円でした。中の楽曲データもプレイリストもそのまま残っており、その日の帰り道から快適に音楽が聴けるようになって感動しました」。
街の修理店を選ぶ際の最大の注意点は、「すべてのiPhone修理店がiPod touchのハンダ付けに対応できるわけではない」という点です。看板に「iPhone・スマホ即日修理」と掲げていても、iPod touchの依頼を出すと「技術者が常駐していない」「基板修理になるため外注扱いで数日預かりになる」と断られるケースが散見されます。街の修理店を利用する場合は、公式WebサイトでiPod touchの修理実績が明記されているか、事前に電話で「即日のハンダ作業が可能か」を確認することが決定的な失敗回避策となります。