バーチャルタレントの素性を語る際、ファンの間では「前世(=アバターをまとう前に活動していた配信者や声優)」の存在が議論されるのが通例です。しかし、しぐれういに関して結論を述べるなら、「しぐれういの中の人は、プロイラストレーターのしぐれうい本人」に他なりません。
彼女は元々、ライトノベルの挿絵やソーシャルゲームのキャラクターデザインを手掛ける第一線の商業イラストレーターとしてキャリアを築いていました。つまり、運営企業がオーディションで演者を募集して誕生したキャラクターではなく、クリエイター本人が自らの分身として2Dモデルを描き起こし、自分自身の声でマイクの前に立ったという経緯を持ちます。
ネット検索で「前世」というワードが浮上するのは、VTuber文化の定型的な文脈で探そうとするユーザーが多いためです。実際には「前世」と呼ばれる別名義の配信歴があるわけではなく、イラストレーターとしての長い創作活動と地道な下積み時代そのものが彼女の原点となっています。