二人の関係の原点となったのは1999年の夏でした。当時、国民的アイドルグループ「SMAP」のエースとして社会現象を巻き起こしていた木村拓哉(1972年11月13日生まれ)と、80年代後半のおニャン子クラブ黄金期からソロアーティストとして不動の地位を築いていた工藤静香(1970年4月14日生まれ)。工藤が約2歳年上の姉さん女房という関係性です。
二人の距離を決定的に縮めたのは、共通の趣味であるサーフィンでした。共通の知人であった俳優仲間や関係者を介して海を通じて意気投合。周囲の目を気にせず自然体で波に向き合う工藤の飾らない人柄に、トップアイドルとしての重圧を背負い続けていた木村が深く惹かれていったプロセスは、当時の親しい友人たちの証言でも一致しています。
交際発覚から間もない2000年12月5日、日本中を揺るがす衝撃の事態が訪れます。木村拓哉がさいたまスーパーアリーナでのコンサート終了直後、単独で緊急結婚会見を開いたのです。当時28歳、人気絶頂の男性アイドルが結婚を発表すること自体が前代未聞であった上、工藤静香が妊娠4ヶ月であることも明かされました。
会見場に現れた木村は、無数のフラッシュを浴びながら臆することなく自らの言葉で結婚を宣言しました。会見終盤、集まった報道陣から「お相手は工藤静香さんですね?」と投げかけられた際、木村が言い放った「それ以外に誰がいますか」という即答は、平成芸能史に残る伝説の名言として今なお語り継がれています。事務所からの強い引き止めや社会的リスクをすべて引き受け、男としての責任と愛情を貫き通したこの決断こそが、25年以上に及ぶ強固な信頼関係の礎となったのです。