首都圏の大手スーパーマーケット鮮魚売り場を取材すると、仕入れ担当者は「数年前なら1杯1万円近くで仕入れを躊躇していたサイズが、今年は6,000円台で店頭に並べられる。売り場の回転率が明らかに上がっている」と表情を緩めます。
一方、ECモールや産直サイトではズワイガニ通販の訳あり激安商品が連日ランキング上位を独占しています。脚が1〜2本折れている、甲羅に黒い斑点(カニビルの卵)が多いといった理由で規格外となった良品が、kg単価を抑えた大容量パックとして放出されているためです。
SNSや購買コミュニティにおけるズワイガニの買い時に関するネットの反応を検証すると、以下のようなリアルな声が寄せられています。
「近所のスーパーでセコガニが1杯千円以下で山積みになっていて歓喜した」「ネット通販で頼んだ訳あり2kgが予想以上に身入りがぎっしりで、今年のカニは当たり年だと実感した」という喜びの声が多数を占める一方、「名門温泉宿の松葉ガニフルコースは思ったほど安くなっていない」という指摘も見られます。流通構造の違いによって、消費者が体感する値頃感にギャップが生じている実態が浮き彫りとなっています。