リスナーの間で長年議論が交わされてきたのが、登場人物の関係性および片思い両思いの真相です。歌詞に散りばめられた生活の断片を精査すると、単なる遠くから眺めるような片思いではなく、極めて生活感のある二人の距離が浮かび上がってきます。
部屋の散らかり具合、テレビの音、冷蔵庫に残された気配など、描写される空間には明らかに「かつて彼女がそこにいた気配」または「日常的に出入りしている痕跡」が刻まれています。この点から、この恋は全く手の届かない相手への片思いではなく、以下の2つのいずれかである可能性が高いと分析できます。
- 仮説A(同棲・交際中の倦怠期とすれ違い):すでに付き合っており、半同棲あるいは同棲状態にあるものの、些細な喧嘩やすれ違いによって部屋に一人取り残されている状態。
- 仮説B(友人以上恋人未満の膠着状態):互いに好意を感じ取り頻繁に部屋を行き来しているが、あと一歩の関係に踏み出せず、煮え切らない関係に主人公が焦りを募らせている状態。
歌詞中の「健康的な朝食」というワードひとつ取っても、自堕落な主人公に対して相手が生活習慣を気遣っていた親密さが滲み出ています。つまり二人は、完全に冷え切った他人ではなく、心を通わせ合いながらも素直な感情表現を巡って摩擦を起こしている状態と言えます。