大吉の店舗を訪れる際、多くの人が疑問を抱くのが「従来の赤い看板」と「洗練された白い看板」の存在です。単なるデザインの気まぐれではなく、ここにはブランドの未来を見据えた明確な戦略が存在します。
長年親しまれてきた「赤看板の大吉」は、木の温もりを感じるカウンターを中心とした約10坪のコンパクトな空間設計が特徴です。店主とお客の距離が近く、仕事帰りにふらりと立ち寄って一杯楽しむという、王道の昭和スタイルを頑なに守り続けています。
対して近年急速に増えている「白看板の大吉(白い大吉)」は、女性グループやファミリー、カップルでも入りやすいようフルリニューアルされた新世代モデルです。明るく清潔感のある木目調の内観、排煙効率を高めた最新の換気・無煙ロースター設備、さらには赤看板にはない限定の創作串やオリジナル一品料理、デザートメニューなどが拡充されています。伝統の焼き技とアットホームさを引き継ぎながら、多様化する現代の外食ニーズに応えるハイブリッドな進化形が白看板の正体です。