世界中の国旗を見渡したとき、白・青・赤の組み合わせが圧倒的なシェアを誇るのには、偶然ではない歴史的な背景があります。発端となったのは、16世紀後半のオランダ独立戦争です。
当時、世界最高峰の海運力を誇っていたオランダが掲げた「オレンジ・白・青」の三色旗は、海上での視認性を高めるために後に「赤・白・青」へと変更されました。これが近代における世界初の三色旗(トリコロール)となり、各国の船乗りや指導者たちに強いインパクトを与えたのです。
その後、18世紀末に勃発したフランス革命によって「青・白・赤」の縦縞三色旗が誕生し、「自由・平等・友愛」を象徴するデザインとしてヨーロッパ全土の民主化運動に波及しました。さらに17世紀末、ロシアのピョートル大帝がオランダの造船技術を学んだ際、オランダ国旗に感銘を受けて自国の商船旗に白・青・赤を採用したことが、後の東欧・スラブ圏の国旗へと受け継がれていくことになります。