地上波から締め出された山本裕典の転機となったのが、ABEMAのバラエティ番組『愛のハイエナ』内の企画「山本裕典、ホストになる」への出演でした。歌舞伎町の有名ホストクラブ「Lillion(リリオン)」に飛び込み、一人の新人ホストとしてガチンコで売り上げを競い合うドキュメンタリーです。
番組内で見せた彼の姿は、従来の「取り繕った芸能人」の枠を完全に破壊していました。
- プライドの粉砕と泥臭い執念:かつての一流俳優という肩書が一切通用しない歌舞伎町で、太客の獲得に苦悩し、年下の先輩ホストに怒鳴られながらも食らいつく姿勢。
- 酒に酔った際の赤裸々な感情爆発:悔しさから酒を煽り、カメラの前で本音や愚痴をぶちまけ、時に理性を失いかける「愛×狂気」のリアルな人間模様。
- 圧倒的な接客力と天性の人たらし:女性客の心を掴むトーク技術、甘いマスクと時折見せる情けなさのギャップによる爆発的な売上達成。
ネット上の視聴者層(SNS、YouTube、5ちゃんねる等)の反応は、従来の「女性問題を起こした元俳優」という色眼鏡から、「欠点だらけだが人間臭くて応援したくなる」「プライドを捨てて這い上がる姿が純粋に面白い」というポジティブな評価へと急激にシフトしました。失敗を隠さずコンテンツへと昇華させたことが、現代の視聴者の共感を呼ぶ結果となったのです。