かつて糖質ゼロや糖質オフのビール系飲料を口にした層が「麦の味がしない」「水っぽくて後味がスカスカする」と酷評したのは事実です。ビールのコクやふくよかなボディ感は、発酵後に残る糖質(デキストリンなど)に由来するため、糖質をゼロに近づけるほど味が平坦になるという物理的な壁が存在したためです。
この課題を打ち破ったのが、醸造エンジニアたちによる「糖化工程の緻密化」と「高発酵酵母の開発」です。麦芽に含まれるデンプンを酵母が分解しやすい糖へと極限まで変換する酵素コントロール技術と、残った糖を限界までアルコールと炭酸ガスへ分解し尽くす特殊酵母の選定により、糖質をゼロにしつつも麦芽本来の上質なアロマを抽出することに成功しました。
さらに、仕込み段階でのホップ投入タイミングの細分化や、濃密仕込み製法の導入によって、アルコールのツンとした刺激を抑え、従来のピルスナータイプと遜色ない「飲みごたえ」と「キレ」の両立が実現しています。