ビジネスメールや対面でのやり取りにおいて、「これを機に」を目上の人(上司・取引先の重役など)に使う際、思わぬ誤解を招くパターンがあります。
代表的なNG事例が、相手に行動を促す文脈で使うケースです。例えば、「これを機に、ぜひ弊社の新システムをご導入ください」という使い方は、相手の意思決定を急かしたり、上から目線で商談の機会を都合よく利用しているような印象を与えかねません。
目上の人に対して「これを機に」を用いる際は、以下の2つの原則を守ることが鉄則です。
1. 主語を「自分側の行動・決意」に置く
「これを機に、より一層業務に励む所存です」のように、自身の姿勢や決意を表明する形であれば、相手に対して失礼にあたることは一切ありません。
2. 相手への依頼・継続を願う場合はクッション言葉を添える
「これを機に、何卒ご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます」「もしよろしければ、これを機にご縁を賜れますと幸甚に存じます」といった配慮を示す表現に昇華させることが重要です。