2026年のアメ車クーペ市場は、モデルごとの二極化が急速に進んでいます。電動化シフトの反動として「最後の純ガソリンV8」に対する需要が世界的に集中しており、中古車価格は旧来の減価償却カーブを無視した高止まりを続けています。
特に注視すべきはシボレーカマロ中古相場の推移です。2024年の生産終了以降、最終型の「コレクターズエディション」をはじめとする低走行のV8 SSモデルは、新車時価格(約850万〜950万円)と同等かそれ以上のプレミア価格で取引されています。一方で、2.0L直4ターボを搭載した「LT RS」の2017年〜2020年式は、320万〜450万円前後という極めて現実的なレンジで安定しており、若年層やエントリーユーザーにとって最も現実的な選択肢となっています。
ダッジ・チャレンジャーは本国でのラストコール(最終限定車群)の終了後、北米市場での盗難件数増加やタマ数減少が影響し、日本市場へ入ってくる良質な個体の仕入れコストが高騰しています。特にワイドボディの「スキャットパック392」や「ヘルキャット」は、状態が良ければ800万〜1,300万円オーバーの値を維持しており、もはや一般的な大衆マッスルカーではなく、投資対象を兼ねたコレクターズアイテムの様相を呈しています。
一方のフォードマスタング評判は、2024年に登場した第7世代(S650型)の並行輸入が順調に進んだことで、先代となるS550後期型(2018〜2023年式)の中古車が手頃感を増しています。5.0L GTの認定中古・良質個体が480万〜650万円前後で狙える状況となっており、走行性能と現代的なインフォテインメント、リセールのバランスを求めるバイヤーから最も熱い視線を集めています。