ネットコミュニティやSNS上において、歴代のファンは原作のエロ要素をどのように評価しているのでしょうか。リアルな口コミや現場の言及を分析すると、世代間による興味深い認識のギャップが浮かび上がってきます。
2004年のPC版をリアルタイムでプレイした古参ファンからは、次のような実感が寄せられています。
「当時はエロゲだと思って買ったのに、プロローグのランサー戦から文章の熱量に圧倒され、気がついたらHシーンを早く読み飛ばして次のバトルの続きが読みたくなっていた」(40代・初期ファン)
「奈須きのこの難解で独特な性描写テキストは、もはや文学的な味わいがある。『タツノオトシゴ』や『軟体動物』の言い回しは、古参オタクにとって通過儀礼のような愛すべきネタ」(30代後半・プレイヤー)
一方で、アニメやFGOから入って後から原作の歴史を知った若い世代からは、驚きと同時に演出の変遷に対する肯定的な意見が目立ちます。
「FGOのアルトリア(セイバー)が昔エロゲのヒロインだったと知ったときは耳を疑ったが、制作陣が生き残るための手段だったと知って納得した」(20代・FGOユーザー)
「Steamのリマスター版を遊んだが、精神的な魂の結びつきや刻印移植のほうが魔術設定として圧倒的に自然。無理にエロシーンを入れない全年齢版のほうがシナリオに没頭できる」(20代・PCゲーマー)
現場のリアルな声が示すのは、「エロ要素は当時の市場参入のための切符であったが、作品の真の価値は最初から物語そのものにあった」という紛れもない事実です。