スヌーピー作者シュルツの光と影|名作誕生秘話と遺言の真相

スヌーピー作者シュルツの光と影|名作誕生秘話と遺言の真相

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作者の没後、多くの名作コミックは別の作家に引き継がれて連載が継続されるのが米国新聞界の通例でした。しかし、『ピーナッツ』においてその慣習は通用しませんでした。シュルツが生前遺した極めて厳格な遺言とシンジケートとの契約条項により、「チャールズ・M・シュルツ以外のいかなる人間も、新しい『ピーナッツ』の新聞漫画を描いてはならない」と定められていたからです。

現在、世界中の新聞で読まれている漫画は、すべて過去50年間にシュルツ自身が手掛けた1万7897本のアーカイブからの再掲載(リラン)です。絵のタッチを真似たゴーストライターによる新作コミックの供給は一切存在しません。

では、スヌーピーの著作権の現在はどうなっているのでしょうか。権利管理を行う「Peanuts Worldwide LLC」は、カナダのメディア企業WildBrainが41%、日本のソニー・ミュージックエンタテインメント(ソニーグループ)が39%、そしてシュルツの遺族(シュルツ・ファミリー)が20%を保有する共同保有体制をとっています。アニメーション制作やライセンスグッズ展開は厳密なガイドラインのもとで継続されつつも、コミックの根幹である「原作ストリップ」の不可侵性は、遺言によって2026年の今日まで完全に守られています。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。