多くの生活者を悩ませる手荒れの根本原因は、洗剤が「汚れの油分」と「手肌を保護する皮脂膜」を区別できない点にあります。皮膚の最外層にある角質層は、皮脂膜と細胞間脂質(セラミドなど)によって水分を保持しています。しかし、洗浄力の高いアニオン(陰イオン)系界面活性剤に高頻度で触れると、バリア機能が一気に破壊されます。
特に冬場や水仕事が多い環境では、脱脂された角質層から水分が蒸発し、わずか数日でひび割れや赤み、主婦湿疹へと進行します。さらに、液性が弱アルカリ性の洗剤はタンパク質を変質させやすいため、頑固な油汚れに強い反面、皮膚への負担は中性洗剤の比ではありません。
「手荒れしない」状態を保つためには、界面活性剤濃度が15%以下に抑えられた中性洗剤を選ぶか、使用時に必ずポリエチレン手袋やゴム手袋を着用して界面活性剤が皮膚に直接接触する時間をゼロにする物理的対策が不可欠です。