現在でこそ誰もが認めるトップ俳優夫婦ですが、結婚当初の2016年頃、一部の週刊誌やネット掲示板では「格差婚」と揶揄された時期がありました。当時、榮倉奈々さんはNHK連続テレビ小説『瞳』のヒロインを務めるなど国民的女優としての地位を確立していた一方、賀来賢人さんは実力派バイプレイヤーとして認知されつつも、大衆的な大ブレイクには至っていなかったためです。
しかし、この外野の声を見事に覆したのが、結婚後の賀来賢人さんの猛烈な躍進でした。2018年のドラマ『今日から俺は!!』での大ブレイクを皮切りに、映画や舞台で主演を連発。さらに大手事務所からの独立を果たし、自身が企画・原案・主演を務めたNetflixシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』を世界的大ヒットに導くなど、映像プロデューサーとしての地位まで確立しました。
榮倉奈々さん自身もまた、俳優業にとどまらず、2023年には新会社を立ち上げて自身がCEOに就任。アパレルブランド「newnow(ニューナウ)」をローンチするなど実業家としての手腕を発揮しています。お互いが寄りかかるのではなく、それぞれの足で自立した事業基盤を持つ「同志」へと進化したことが、関係性をより強固なものにしています。
【プロの結論】自立型パートナーシップがもたらす家族の持続可能性と判断基準
家族社会学および心理学の視点から2人の関係を紐解くと、昭和から平成にかけて定着していた「内助の功モデル」や、共依存に陥りがちな芸能人夫婦の構造的リスクを完璧に回避していることが分かります。
健全なパートナーシップを維持するための本質は、心理学でいう「心理的バウンダリー(境界線)」の明確さにあります。どちらかが相手の成功に依存したり、自己実現を犠牲にして相手の影に回ったりすると、長期的には不満や権力格差が生じやすくなります。賀来賢人さんと榮倉奈々さんの場合、お互いのクリエイティビティを最大限尊重しながら、「家の外ではそれぞれのプロフェッショナル」「家の中では対等な共同経営者」という境界線が極めて自然に機能しています。
【現代のパートナーシップにおける向き・不向きの判断基準】
- 自立型モデルが向いている人:相手の成功を心から喜び、互いのプライベートや仕事領域に過度な干渉をせず、家庭を「チーム運営」として捉えられる人。
- この関係性をおすすめできない人:パートナーに対して常に自分の感情のケアや絶対的な服従を求めたり、承認欲求を相手の知名度やステータスで満たそうとする依存傾向のある人。