べっぷ駅市場の代名詞とも呼べる存在が、昭和46年の創業以来、市民の胃袋を満たし続けてきた惣菜店野田商店です。市場を訪れる観光客のおよそ8割がこの店を目指すと言っても過言ではなく、店頭には朝から絶え間なく人が集まります。
最大の看板商品は、飛ぶように売れていく名物の巻き寿司(1本400円前後、ハーフサイズ展開あり)です。太巻きの断面からあふれんばかりに顔を出す具材は、出汁がじゅわっと染み出す肉厚の甘辛いかんぴょう、昔ながらの甘口厚焼き玉子、彩りを添える桜でんぶ、そして全体をきりりと引き締める爽やかな大葉。厨房から運ばれてくる出来立ての巻き寿司はほんのりと温かく、口に含んだ瞬間に広がる絶妙な甘じょっぱさは一度味わうと忘れられません。
「朝4時台から出汁を仕込み、米を炊き上げる。奇をてらわず、毎朝同じ手を抜かない味を作り続けるだけ」と現場の職人たちが語るように、変わらぬ素朴さこそが最大の武器です。ショーケースには、巻き寿司だけでなく以下の人気メニューが所狭しと並びます。
- 大分名物からあげ:醤油と生姜ベースの下味が中まで染み込み、冷めても衣がしっとり旨い家庭的な味わい。
- ポテトサラダ:ジャガイモのホクホク感を残し、酸味を抑えた優しいマヨネーズ風味でリピーター続出。
- 肉じゃが・おから煮:大鍋でじっくり炊き上げられ、夕飯のおかずにテイクアウトしていく地元民が後を絶たない逸品。
- 太巻き・いなり詰め合わせ:ドライブや特急列車の車内で楽しむ軽食として旅行者に圧倒的人気。
ここで知っておくべき現場のリアルは、その売り切れスピードの早さです。休日はもちろん平日であっても、名物の巻き寿司は昼12時前後に完売してしまうケースが珍しくありません。確実に手に入れるなら、午前8時30分から10時30分の時間帯を狙って訪れるのが鉄則です。