突然の激痛と血便の正体は?出血性大腸炎の脅威と命を守る対処法

突然の激痛と血便の正体は?出血性大腸炎の脅威と命を守る対処法

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出血性大腸炎において最も警戒すべきシナリオは、腸管から血管内に侵入したベロ毒素が全身を巡ることによって引き起こされる溶血性尿毒症症候群(HUS)の発症です。有症者の約1〜5%に合併するとされ、特に乳幼児や高齢者、基礎疾患を持つ層でリスクが跳ね上がります。

ベロ毒素は微小血管の内皮細胞を攻撃し、全身の細い血管内に微小な血栓(血の塊)を次々と形成させます。これに伴い、以下の三大兆候が現れます。

  • 微小血管性溶血性貧血:血栓によって赤血球が破壊され、急速な貧血と顔面蒼白が進行。
  • 血小板減少症:血栓形成のために血小板が過剰消費され、紫斑や皮下出血が発生。
  • 急性腎不全:腎臓の糸球体毛細血管が閉塞し、急激な尿量減少や無尿状態に陥る。

尿が半日以上出ない、顔色が土気色になり極度の倦怠感を訴える、あるいは意識が朦朧として呼びかけに応じないといった徴候は、HUSや急性脳症を疑うべき絶対的なエマージェンシーサインです。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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