美咲さんが姿を消した2019年から6年以上の年月が経過した現在、道志村の現場には静かな時間が戻りつつあります。美咲さんの死亡が確認された後、キャンプ場近くには多くの人々が訪れる献花台が設けられていましたが、発生から丸6年を迎えた2025年秋、母親のとも子さんは自らの手でその献花台を片付ける決断を下しました。
メディアの取材に対し、とも子さんは「つらかった過去にひとつの区切りをつけ、前に進むための整理です」と胸の内を明かしています。娘が生きて帰ることを誰よりも信じ、骨片が見つかった後も絶望の中で真実と向き合い続けてきた家族にとって、それは風化させるためではなく、娘の尊厳を守り、深い悲しみを抱えながらもこれからの人生を生きていくための祈りの選択でした。道志村のキャンプ場もまた、教訓を活かした安全対策を講じながら、日常を取り戻しています。