イントロが流れただけで涙腺がゆるむ――。『とと姉ちゃん』を語る上で絶対に外せないのが、宇多田ヒカルによる主題歌「花束を君に」の存在だ。活動休止期間を経て久々にリリースされたこの楽曲は、亡き母への思いと日常の愛おしさを美しく紡いだ名曲として、ドラマの世界観と完璧にシンクロしていた。
朝の慌ただしい時間帯にこのメロディが流れることで、視聴者は一瞬にして『とと姉ちゃん』の昭和の空気感へと引き込まれる。音楽と映像が一体となって生み出す圧倒的な没入感は、10年経った現在もなお、音楽配信サービスや動画プラットフォームで再生され続けるほど強い影響力を保ち続けている。