ベイルートでの独占取材に応じる彼の語り口には、今なお自己の正当性を訴える力強い熱量が宿る。だが、その言葉の奥底には、かつてグローバルな経済界を席巻した覇者の孤立感がにじむ。ブラジルの熱帯の街で生まれ、地中海の風が吹くレバノンで育ち、フランスの知性を吸収し、日本で頂点と底辺の双方を経験した。
彼の持つ多重なルーツとアイデンティティは、国境を自由に飛び越える圧倒的な推進力を与えた反面、最終的にどの国家や組織の規範にも繋ぎ止められない孤高の存在を作り上げたのかもしれない。最新のドキュメンタリーが突きつけるのは、一人のカリスマの栄光と失脚の物語にとどまらず、グローバル資本主義が抱える歪みそのものなのだ。 (出典: カルロス ゴーン 出身(Yahoo!ニュース))
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