かつて「巨大ヒーロー=体格の良い男性」という固定観念が特撮業界を覆っていた時代があった。しかし、現代の観客が求めるリアリティとダイナミズムは、そうしたステレオタイプを容易に吹き飛ばす。女性アクターが演じるヒーローには、無駄な力みのない流麗なフォームと、鋭いハイキックや高速の連打といった独自の躍動感が宿る。
また、スーツ自体の構造改革や素材の軽量化が進んだことも、女性アクターの参入を強力に後押ししている。身体への負荷を抑えつつ、よりアクロバティックなアクションを可能にする撮影環境の進化が、才能ある女性スタントパーソンの可能性を最大限に引き出しているのだ。