破局後、一切の連絡を絶ちそれぞれの道を突き進んでいた2人に、再び運命の歯車が動き出したのは2004年の冬だった。共通の知人が主催したクリスマスパーティーの場で、実に数年ぶりとなる対面を果たしたのだ。
互いに20代後半となり、仕事の現場で修羅場をくぐり抜けてきたことで、かつての甘えや尖った部分は影を潜めていた。久しぶりに言葉を交わした際、互いが感じたのは「驚くほどの心地よさ」と「人間的な成長」だったという。若き日の甘酸っぱい思い出を抱えたまま、一人の大人として相手を尊重し合える関係へと再構築された瞬間であった。