この公表ブームの余波は、すでに医療現場に目に見える形で現れている。日本各地の主要な大学病院や歯科口腔外科では、初診の予約枠が数ヶ月先、場合によっては1年以上先まで埋まる事態が発生している。治療を開始する前には、数年にわたる術前矯正が必要となるケースがほとんどであり、治療完了までには長い年月を要する。
現場の医師からは、「メディアの影響で受診者は増えたが、実際に手術適応となる重症患者の予約が取りにくくなっている」という懸念の声も上がっている。医療リソースには限りがある。ブームによる受診の急増が、本当に早期の治療を必要としている患者の機会を奪うことになってはならない。