プロ野球の長い歴史の中で、完全試合が達成された回数は極めて少ない。日本プロ野球(NPB)ではこれまでにわずか16回。メジャーリーグ(MLB)でも150年以上の歴史の中で24回しか達成されていない。この数字が示すのは、実力だけでは決して届かない「運」の要素の大きさだ。
打者が放った痛烈な当たりが野手の正面を突くか、あるいは紙一重でファウルラインの外に逃げるか。マウンドに立つ投手だけでなく、グラウンド上の9人全員が1球たりとも集中を切らさないことが求められる。まさに針の穴に糸を通すような作業を、27回連続で成功させるに等しい。