族車カスタムのシルエットを決定づけるパーツには、それぞれ明確な時代性と美学が存在する。背もたれが高く伸びた三段シートは、車体のリヤラインを強調し、圧倒的な圧迫感と主張を生み出す。素材やカラーリング、刺繍のパターンに至るまで、オーナーの個性が最も色濃く反映される部分だ。
さらに、パーツメーカーの最高峰として君臨するBEET JAPAN(日本ビート工業)のエアロパーツやテールカウル、ポイントカバーなどは、当時のカスタムシーンにおけるステータスシンボルだった。ロケットカウルや風防を絶妙な角度でマウントし、絞りハンドルやアップハンドルを組み合わせることで、唯一無二のストリート・シルエットが完成する。