向瀧の夕食は、会津の旬と歴史を詰め込んだ本格的な会席料理であり、原則として朝夕ともにお部屋食で供されます。周囲を気にせず、自分たちのペースで温かい料理を味わえるスタイルは、プライベート感を重視する旅行者から絶大な支持を集めています。
その献立の中心を飾るのが、創業以来継ぎ足されてきた秘伝のタレでじっくり炊き上げる名物「鯉の甘煮」です。「川魚特有の泥臭さがあるのではないか」と敬遠しがちな宿泊客も、一口頬張るとその認識を覆されます。清らかな伏流水で締められた鯉は身が引き締まり、こってりとした濃厚な甘辛さの中に上品な旨味が凝縮されており、骨まで柔らかく煮崩れせずに仕上がっています。
宿泊記やSNS上の口コミ検証では、「人生で初めて鯉料理を美味しいと感じた」「これを目当てに毎年通っている」という絶賛の声が8割以上を占めます。万が一、どうしても川魚が苦手な場合でも、予約時に申し出ることで福島牛の陶板焼きなどに変更可能な柔軟性も兼ね備えています。
食事のお供には、向瀧が独自に酒蔵へ委託して醸造しているオリジナル純米吟醸酒「美奥の雪(みおくのゆき)」が欠かせません。会津の郷土料理「こづゆ」や手打ち蕎麦の繊細な風味を極限まで引き立てる淡麗辛口の味わいは、旅の夜を格別のものにしてくれます。