私たちが日常で使いがちなフレーズの中には、がん患者の心を深く傷つける危険を孕んだものが少なくありません。
代表格が「頑張って」「絶対に治るよ」という過剰な励ましです。すでに極限まで耐えている本人にとって、「これ以上何を頑張ればいいのか」という無力感を生む原因になります。また、「気持ちが負けたらダメ」「病は気から」という精神論も、治療の苦しみや不安を自己責任へとすり替えてしまう罪深い表現と言えます。
さらに「SNSで話題の民間療法を試したら?」「あの栄養素がいいらしい」といったアドバイスも避けるべきです。最新医療を受ける患者に対して無用な混乱を招くばかりか、「自分の選択を信頼してもらえていない」という不信感を植え付けかねません。