幕末の志士たちの古写真は数多く残されていますが、その中でも後藤象二郎のビジュアルは屈指のインパクトを誇ります。当時の日本人男性としては極めて大柄で、身長およそ178cm、体重100kg近かったとも伝えられる堂々たる体躯の持ち主でした。
残されたポートレートから確認できる主な顔の特徴は以下の通りです。
第一に挙げられるのが、力強い眉骨と奥まった鋭い眼光です。相手を射すくめるような眼力がありながら、どこか知性と度胸を感じさせる瞳をしています。第二に、幅広でがっしりとした鼻筋と引き締まった口元。そして第三に、武士らしいエ骨の張ったスクエア型の輪郭と豊かな顎髭です。
明治期に洋装を纏った写真では、英国紳士のような気品と野性味が同居しており、現代の美的感覚で見ても非常に「濃い顔立ちのイケメン」「ダンディな重厚感」を放っています。この独特な骨格と彫りの深さが、現代の著名人と重ね合わされる大きな要因となっています。