『3月9日』を合唱で取り組む際、最初の鍵を握るのがクラスや団体の編成に合わせた楽譜の選定です。中学校や高校で最も広く採用されているのは混声三部合唱(ソプラノ・アルト・男声)のアレンジですが、小学生や女子校、男声の少ないクラス向けに同声二部合唱のスコアも重宝されています。
混声三部合唱の魅力は、男声の重厚なベースラインとアルトの中音域が作る厚みのあるハーモニーです。若松歓氏や横山潤子氏ら著名な教育音楽作曲家による編曲版が多数出版されており、ポップス特有のシンコペーション(リズムの食い)を活かしつつ、クラス合唱としての豊かな響きを追求したアレンジが高く評価されています。
一方、同声二部合唱は主旋律と対旋律の掛け合いがシンプルで、少人数でもメロディの美しさを際立たせやすいメリットがあります。自クラスの声域バランスや練習期間を考慮し、無理のない音域で情感を表現できるアレンジを選択することが成功への第一歩です。