本機の心臓部であるレスポールスペシャル DCのP-90が放つ音質は、シングルコイルならではのエッジ感と、ハムバッカーに肉薄する太い中低域が見事に同居しています。フェンダー系のシングルコイルよりもターン数が多く、幅広のボビン構造を持つP-90は、ピッキングニュアンスを余すところなく再現。手元のボリュームを絞れば艶やかなクランチに、フルアップにすれば粘りのある極上のオーバードライブへと表情を変えます。
ここで多くのプレイヤーが直面するのが、レスポールスペシャルのシングルカットとDCの違いです。両者の差異は単なるルックスにとどまりません。
- ボディマスと低域の重心:シングルカットは低音弦側の木部面積が広いため、ローエンドの密度が高く重厚なトーンが得られます。一方のDCモデルは木部が削られている分、中高域の抜けが際立ち、バンドアンサンブルで埋もれない軽快なトーンを響かせます。
- ネックジョイント位置による弦振動:DCは22フレット付近でジョイントされるため、ネック全体のしなりや振動伝達がシングルカットと異なり、よりオープンで広がりのあるサステインが生まれます。