「途中で花が抜け落ちてしまった」「頭を動かした瞬間に形が歪んだ」というトラブルを防ぐためには、フローリストが実践する下準備のセオリーを守ることが不可欠です。
花かんむりの骨格となるのは、頭の輪郭に沿うベースワイヤー(#18〜#20番)と、個々の花材を固定する細いワイヤー(#24〜#26番)、そして全体を密着させるフローラルテープです。
フローラルテープ 使い方における最大のコツは、「軽く引っ張りながら巻き付けること」です。フローラルテープは伸ばすことで表面のロウ成分が溶け出し、強力な粘着性を発揮します。伸ばさずにそのまま巻いても接着せず、時間の経過とともに緩んでしまいます。
生花 花かんむり ワイヤーの巻き方には、花の形状に応じた使い分けが求められます。
- ピアシングメソッド:バラやカーネーションのように子房(茎の付け根の膨らみ)がある花は、子房にワイヤーを水平に貫通させ、両端を下に折り曲げて茎と一緒にフローラルテープで巻き下げます。
- ツイスティングメソッド:カスミソウや小花を数本まとめた小束(パーツ)にする場合、茎の根元にワイヤーを添えて1〜2周きつく巻き付け、そのまま下へねじり下ろします。
- ヘアピンメソッド:アジサイなどの花びら(ガク)が集まった形状の場合、ワイヤーをU字に曲げて茎の裏から引っ掛け、一方のワイヤーを軸に巻きつけます。
土台となるベースワイヤーに、小分けにした花材パーツを「ウロコ状」に少しずつ重ねながらフローラルテープで巻き留めていくことで、動いても花かんむり 崩れないコツを物理的に確立できます。