世界中のトラベラーが憧れるパッフィンビリー鉄道のハイライトといえば、オープンサイド客車の窓枠に腰を下ろし、森の木々をかすめるように足を投げ出す乗車スタイルです。一時期ネット上で「足出し乗車が永久禁止になった」との誤情報が拡散されましたが、2026年現在、足出し乗車は正式に再開され、世界中からの観光客で連日賑わいを見せています。
この名物スタイルが一時的に禁止された背景には、2018年3月にメンジーズ・クリーク付近の踏切で発生した観光ミニバスとの接触事故がありました。幸い列車側の乗客に重大な人的被害はなかったものの、ビクトリア州の鉄道安全規制当局および運営側は乗客の安全確保を最優先とし、窓枠への腰掛け・足出し乗車を即時全面的に停止。安全対策の抜本的な見直しが実施されました。
公式発表資料によると、運営財団はその後、全車掌・ボランティアスタッフに対する保安訓練の強化、踏切設備の改修、危険樹木の伐採管理、さらには明確な年齢制限ガイドラインの制定を推進。段階的な試験運行を経て、現在では誰もが安心して楽しめる体制が整いました。歴史あるヘリテージ鉄道の伝統と現代の安全基準が見事に調和した結果、今日私たちは再び心地よい風とユーカリの香りを足元に感じながら、ダンデノン丘陵の絶景を駆け抜けることができます。