今回大きな話題を呼んでいるのが、ファン待望の初公開となる秘蔵公式イラストや未公開ラフ画の数々だ。作者の芥見下々先生が初期構想段階で描いたスケッチには、完成版とは一味異なるキャラクターたちの生々しい息遣いが残されている。
特に注目の的となっているのは、最強の呪術師として圧倒的存在感を誇る五条悟と、物語の主人公である虎杖悠仁の初期デザインだ。五条悟の呪力展開時の表情や、目隠しの下に見せる鋭い眼光のニュアンスは、幾重もの試行錯誤を経て削り出されたものであることが伺える。一方で虎杖悠仁のラフ画からは、葛藤を抱えながらも前へ進む肉体的な力強さと泥臭さが、勢いのあるペンタッチで表現されている。
画集には完成稿に至るまでの思考のプロセスがそのまま刻まれており、クリエイターとしての苦悩と直感が交差する貴重な現場の記録となっている。