かつて大みそかの夜、日本中の茶の間を揺らした名物企画がなぜ地上波から姿を消したのか。その背景には、近年のテレビ業界を取り巻くコンプライアンスの激変がある。特にお笑いバラエティにおける身体的苦痛を伴う「罰ゲーム」への視線は年々厳しさを増しており、放送倫理・番組向上機構(BPO)に寄せられる意見やガイドラインの変化が直接的な影を落とした。
出演者がお尻を叩かれる定番の演出や過激なトラップは、子供への影響を懸念する声とも隣り合わせだった。日本テレビ側も伝統の枠組を守るべく模索を続けたが、安全配慮義務と「笑い」の過激さとのバランスを取ることは容易ではない。結果として、地上波の年越し特番としての放送は見送りという苦渋の決断を余儀なくされたのだった。